山歩き

yamanohon.exblog.jp
ブログトップ

『嬉遊曲』

正津勉詩集 『 嬉 遊 曲 』
(しょうづ・べん)正津 勉 著

     ススキ(芒)
     日の出は遅く日の入りは早い
      日はもうよほど短くなっていて
     山の懐はというと寂しく翳るばかり
      陽は釣瓶落とし急に四方暗く

     風が肌を刺す山の端は朱に
      かちかちと上歯と下歯とかちかちと
     みはるかす帰路の山麓はいったい
      目路のかぎりいちめんの芒原

     立ち枯れつ折れ伏しつ
      黄金に透けて穂波が揺れて
     おいでおいでと手招きをするように
      とそう見る間に光は死ぬのだ                                         

                   ――『嬉遊曲』収載

山で出会ったものたち

[本書所収]
鳥――       虫――         草木――
 ツツドリ       ナガコガネグモ      シダ
 フクロウ       アサギマダラ       ススキ
 トビ          ガ              ベニテングダケ
獣――         コオロギ          ヒヨドリジョウゴ
 カモシカ      魚――
 ヤマカガシ     イワナ
 アカハライモリ   サワガニ
[PR]
by yamanohon | 2008-07-18 12:20